夢の“人工肝臓”、臨床試験が最終段階へ

2月 16, 2009

夢の“人工肝臓”、臨床試験が最終段階へ

(2009/2/6、日経BPネット・Forbes.com)

体外で肝臓の役割を果たすこうした機械は、新世代の装置の試験が、少しずつではあるが進んでいる。

目標は、数日から数週間にわたって肝臓の機能を引き継ぎ、その間に移植できる臓器を見つけたり、もとの肝臓の機能を回復させたりすることだ。

米国では、400万人が肝臓の病気に苦しんでいる。

そのうち、薬剤の過剰摂取や予期せぬウイルス感染、慢性肝疾患の悪化などが原因で急性の肝不全に陥っている3万人は、こうした装置で助けられる可能性がある。

体外で肝臓機能の役割を果たす機械の試験が少しずつ進んでいるそうです。

「急性肝不全の治療法は存在しない。

できることは合併症への対処だけだ」と、NewYork-Presbyterian Hospitalで移植に携わるRobert Brown医師は説明する。

「肝臓の機能を引き継げば、回復のチャンスが生まれるかもしれない」。

現在、少なくとも2種類の装置で臨床試験が行われており、研究室でのテスト段階にある装置も複数ある。

しかしこれまでのところ、大規模な臨床試験で救命効果が実証された装置はない。

肝臓の機能を再現することは、腎臓透析よりはるかに複雑なのだ。

肝臓は単なるフィルターではなく、3000種類のもタンパク質をはじめとする分子を合成する化学工場でもある。

これまで、多くの企業がこの装置に挑戦し、敗れ去ってきた。

2004年には、ブタの肝細胞を用いた装置の大規模な臨床試験が行われたが、失敗に終わっている。

肝臓の機能を再現することは、腎臓機能の役割を果たす腎臓透析よりはるかに複雑なのだそうです。

それは、肝臓には、有害物質を無毒化するフィルターとしての役割だけでなく、栄養素を合成する機能なども持っているからなのです。

様々な企業が肝臓機能の役割を果たす装置を開発してきたが、失敗に終わっているそうです。

ELAD(Eextracorporeal Liver Assist Device、体外肝臓補助装置)の中心部には、がん細胞が入った4つのカートリッジがある。

この細胞は、20年前に10代の少年から摘出された肝臓の腫瘍をもとに培養したものだ。

普通の肝細胞は体外に出されるとすぐに死ぬ。

しかしこのがん細胞はVital Therapiesの研究所にあるバイオリアクターで増殖し、健康な細胞の働きを再現する。

ドライアイスと一緒に容器に入れ、48時間以内に病院に届ければ使用できる。

患者の血液は頸静脈からカテーテルを通ってELADに送られる。

ELADは血漿(細胞の構造を持たない液体成分)を分離し、カートリッジに送り込む。

血漿の毒素が多孔質膜を通過してがん細胞に入り、そこで毒性の低い化学物質に変化する。

細胞は血液凝固因子などのタンパク質も合成し、多孔質膜を経由して送り返す。

これが1日24時間休まずに行われる。

初期の開発を担当した2社は、もともと健康で、予期せず肝不全に陥った患者という限定的な条件でELADの臨床試験を実施した。

このような症例はどの病院でも年に数件しかないため、被験者の調達が困難だった。

「彼らがしていたことは実行可能な計画ではなかった」とVital TherapiesのCEO、Terry E. Winters氏は指摘する。

同氏は臨床試験の対象を、慢性肝疾患が急激に悪化した患者に転換した。

しかし肝心なのはそこから先だ。

ELADで命を救えることを実証しなければならない。

中国では、45人を対象にした臨床試験が好成績を残した。

Vital Therapiesはこの夏、米国の臨床試験の最終段階にあたる大規模な試験を計画している。

「これはハイブリッドな治療法だ。

生物学的なものと医療機器的なものの両方がかかわる。

これほど複雑なものは、ほかに考えられない」とWinters氏は述べている。

人間の持つ機能を再現することがいかに難しいかがわかります。

今健康な肝臓を持つ人はあまり負担をかける生活をせずに、脂肪肝などの肝臓の病気にならないように、ぜひ大事にしていただきたいものです。

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二日酔い対策方法

12月 8, 2008

この時期は何かとお酒(アルコール)を飲む機会が増えますよね。

あまりに飲みすぎると翌日二日酔いの症状が・・・。

そんなあなたに二日酔い対策の方法を紹介している記事がありましたので、ご紹介します。

忘年会でつい飲みすぎちゃったら…? (2008/12/6、エキサイト)

社団法人アルコール健康医学協会によると、「アルコールは肝臓で、まずアルコール脱水素酵素(ADH)によって、アセトアルデヒドに分解されます。

アセトアルデヒドは毒性が強いので(アルコールを過剰に摂取するなどして)十分に分解されないで体内に残ると、頭痛や吐き気、動悸などの症状が出ます」とのこと。

アルコールは肝臓でアセトアルデヒドに分解されますが、このアセトアルデヒドは毒性が強く、このアセトアルデヒドが分解されないと、頭痛や吐き気などいわゆる二日酔いの症状に悩まされるというわけです。

記事の中で、二日酔い対策の方法を紹介していました。

●食べながら飲む
酒と一緒に栄養のバランスのとれたもの、それもタンパク質や脂質を含んだ食物を食べましょう。アルコールと胃の粘膜の接触を緩和し、アルコールの吸収のペースもゆるやかになります。また、それによって胃腸障害を予防し、血液中のアルコール濃度も低く保てます。

●ウコンを利用する
ウコンに含まれるクルクミンという成分は肝機能を強化し、にっくきアセトアルデヒドを排出する胆汁の分泌を促してくれます。

●ハチミツを飲む
全米頭痛財団(National Headache Foundation/NHF)は、はちみつに含まれる果糖の一種がアルコールの分解を促進し、二日酔いによる頭痛を軽減させると科学的に検証したそう。

飲みすぎて、肝臓を悪くして脂肪肝などの肝臓の病気にならないためにも、お酒はほどほどにして気をつけましょう。

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7月 12, 2008

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